老若男女問わず大人気なラーメン。特に冬は、体の芯から温まるラーメンが美味しい季節です。
ラーメンをメインに食べる事で太れるのか否かで言えば答えはYESです。しかし健康的ではありません。なぜなら、体に負担がかかる食事だからです。
確かにラーメンは「糖質・脂質・塩分」の宝庫ですが、太るためにラーメンを食べるのはおすすめではありません。
これらは消化が悪く、胃に負担がかかる上に、年齢とともに代謝機能が落ちることで脂肪が蓄えられてしまいます。

ここでは、ラーメンが健康的に太れるのか否かについて成分も含めて紹介しています。
目次
ラーメンで健康的に太れる?太れない?基本的なラーメンの成分は?
ラーメンのカロリー
これにスープやトッピングを合わせて、ラーメンが完成します。
醤油・味噌・豚骨・塩などでベースの味にもよりますが、300〜700kcalの範囲が一般的でしょう。なので麺と合わせると、ラーメン一杯で約700〜1000kcal となります。
推定エネルギー必要量は18〜64歳で活動レベルIIの中等度の場合、女性約2000kcal、男性で約2650kcalです。

ラーメン一食でこれだけのカロリーをとれば、少し過剰気味と言えるでしょう。
麺のたんぱく質
ラーメンの麺は小麦粉・かん水(アルカリ塩水溶液)・重曹・卵などが主に原料として使われます。麺100gあたり約4.9gで、一食あたり230gで約11.27gのタンパク質が摂取できます。
さらにチャーシューや卵のトッピングがあれば、ゆで卵一個5.7g、チャーシュー薄切り2枚(40g)で7.8gのタンパク質も補給できます。
麺と合わせて、約25gのタンパク質を摂ることができ、食事摂取基準(18〜64歳)の推奨量の女性50gと男性65gの約1/3〜1/2量を確保することができます。
糖質
糖質とは、炭水化物から食物繊維を引いたものです。
ラーメンの麺100gあたりの炭水化物は、67gでそのうちの糖質は64g程です。

これは白米150g(茶碗一杯分)と変わらないため、決して少なくない量の糖質を摂取することができます。
脂質
食事摂取基準では男女ともに総エネルギ量の20〜30%が目標量として設定されています。
推定エネルギー必要量は18〜64歳で活動レベルIIの中等度の場合、女性約2000kcal、男性で2650kcal〜です。なので、その20%〜30%だと、400kcak〜795kcal。
脂質1gあたり、約9kcalなので、16gで約150kcal。

総カロリーに対して脂質の割合は約18.9%〜37.5%の範囲になるので、やや過剰気味になってしまいます。
ビタミン・ミネラル
特筆すべきはラーメンの麺に含まれる、モリブデンとセレンです。
モリブデンとは、体内で代謝に関わるミネラル。セレンは免疫系や甲状腺ホルモンを正常に保つ作用があります。

中でも、ビタミンD・ビタミンC・カルシウムが不足しがちなので、ラーメンの他で補う必要があります。
塩分
日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン(JSH2014)で、減塩目標は一日で食塩6g 未満です。
つまり、ラーメン一杯のスープを全て飲み干してしまうと、一日に必要な塩分は十分であり過剰摂取が懸念されます。
塩分が高いと「水太り」の不安もある
しょっぱいものを食べると、体内の濃度を薄めようと大量の水分を溜め込もうとします。この状態を「水太り」と言います。
結果見かけ上では、体重が増えたように思えますが、しばらくすれば恒常性機能が働き、体は元の状態に戻ります。

ただ、代謝が悪くなっていると余計な水分を排出することができなくなり、むくみが慢性的な状態になることもあります。
消化吸収の良さ
ラーメンは特にこの「脂質」が多いので、消化が悪く胃に負担かかってしまいます。
中にはこの脂質の多さから、ラーメンを食べた後に下痢をする方もいます。

また、塩分も多いことから水の摂取量が増え、脂が冷えてしまいさらに分解しにくい形となり注意が必要です。
健康的に太れるのか否かの結論とその理由
多く含まれる脂質は消化が悪く、胃に負担がかかる上に、年齢とともに代謝機能が落ちることで脂肪が蓄えられてしまいます。
ただ健康的ではなく、将来的には生活習慣病にもなりかねません。

適度な運動をして、筋肉量を増やし、タンパク質をしっかりととったバランスの良い食事を摂ることが大切です。
まとめ
ラーメンを食べて太ることはできます。ただ健康的ではありません。
糖質・脂質・塩分が過剰になり、胃に負担がかかります。また野菜や、牛乳・乳製品などを摂らないとビタミン、カルシウムが不足した状態になってしまいます。
ラーメンを食べて、脂肪を蓄積し太る方法よりも、適度な運動で筋肉量を増やし、タンパク質を積極的に取り入れた栄養バランスのととのった食事の方が健康的で望ましいでしょう。
コメント