私たちの食卓に馴染み深い牛乳。欠かさず冷蔵庫に常備している方も多いのではないでしょうか?

牛乳と一括りで言っても、普通牛乳をはじめ、低脂肪牛乳や特濃牛乳、脱脂粉乳などさまざまな種類の商品が販売されています。
牛乳で健康的に太れるか否かについての答えはNOです。
なぜなら、牛乳のみでは必要なカロリー・糖質を得ることが難しいこと、体によくない脂質が多いこと、不足する栄養素を他の食品で補う必要があることが理由にあげられます。
ただし、三度の食事にプラスした取り入れ方なら体重を増やすことに繋がります。
目次
牛乳で健康的に太れる?太れない?成分で紹介!

ガリガリ体型や痩せすぎ体型で悩む男女で牛乳で健康的に太ろうと考えている人はぜひチェックしてみてくださいね!
牛乳のカロリー
普通牛乳コップ一杯(200ml)で約138kcalです
牛乳は飲料の中で比較的カロリーが高く、特濃牛乳など乳脂肪分を多く含むほどカロリーは増えていきます。
特濃牛乳でもコップ一杯(200ml)で約149kcalで、それほど高くはありません。
推定エネルギー必要量は18〜64歳で活動レベルIIの中等度の場合、女性約2000kcal、男性で約2650kcalです。
女性ならコップ約15杯、男性ならコップ約19杯飲まないとカロリーは満たせません。

飲料としてこれだけの水分を摂るには難しいと思うので、クリームシチューやグラタン、お菓子など牛乳を上手に料理で活用し摂取量を増やすことで、体重増加に繋がるでしょう。
タンパク質
牛乳は脂質の次にタンパク質に富む食品です。コップ一杯で約6.6gのタンパク質を摂ることができます。
食事摂取基準(18〜64歳)一回推奨量の女性約17gと男性約22gの約1/3〜1/2量を確保することができます。
ちなみに特濃牛乳の場合、コップ一杯で約6.8gとあまり変わりません。
食事の置き換えを牛乳のみでする場合、一回の食事で牛乳約3杯飲む計算になります。

それだけでは満足感が得られず、十分に体重を増やすことは難しいため、通常の食事にプラスコップ1〜2杯飲むことが続けやすいでしょう。
糖質
普通牛乳コップ一杯で約10gの糖質になります。特濃牛乳でも同じくらいです。
一食あたり約75〜120gの糖質が必要になるため、十分に糖質を得ることは難しそうです。

牛乳の他に米やパン、芋類など糖質を多く含む食品も摂ることが望ましいです。
脂質
三大栄養素「炭水化物・脂質・タンパク質」の中で牛乳に一番多いのが、「脂質」です。
普通牛乳コップ一杯に約7.8g、特濃牛乳コップ一杯に約9.1g含まれています。
食事摂取基準では男女ともに総エネルギ量の20〜30%が目標量として設定されています。推定エネルギー必要量は18〜64歳で活動レベルIIの中等度の場合、女性約2000kcal、男性で2650kcal〜です。なので、その20%〜30%だと、400kcak〜795kcal。
脂質1gあたり、約9kcalなので、8gで約72kcal。9gで約81kcalです。そのため一食に約5杯〜10杯飲む計算になります。

ただ牛乳に含まれる脂質のうち「飽和脂肪酸」というLDLコレステロールを滞らせ循環器疾患の危険因子が多く含まれているため、飲み過ぎは健康的によくないとされていますよ。
ビタミン・ミネラル(カルシウム・モリブデン、ビタミンB2、ビタミンB12)
中でもカルシウム・モリブデンは、ともにコップ一杯で一食に必要量を満たせるため重要な補給源となります。
ビタミンB2は「発育ビタミン」と言われ、発育促進に重要な役割を担うほか、皮膚や髪の毛、爪などの細胞の再生にも関与しています。
ビタミンB12は、補酵素として、タンパク質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関わります。他にも赤血球の成熟に関与し、葉酸とともに骨髄で市場な赤血球を造っています。

一方でビタミンE、ナイアシン、ビタミンCは含有量が牛乳には少ないため他の食品から摂取することが大切です。
消化吸収の良さ
ただ商品の中には乳脂肪分がより多く含むため、時間がかかるものもあります。
牛乳が健康的に太れるか否かの結論とその理由
太るためには普通牛乳より、特濃牛乳など乳脂肪分を多く含むものを選ぶと効率的ですが、それでもエネルギーや糖質を確保するのが難しいためです。
牛乳の他に米やパン、芋類の他に、野菜やフルーツなど不足する栄養素を補う食生活が大切で、三度の食事にプラスした取り入れ方は健康的に体重を増やすことに繋がるでしょう。

つまり、いつもお茶や水を食事の時に飲んでいるなら牛乳に変えて試すと健康的にも太る事に繋がりますよ!
まとめ
牛乳のみの食生活は、健康的に太ることは難しいことがわかりました。ただ工夫次第で太ることが手軽にできる食品でもあります。
牛乳は現代人に不足しがちなカルシウムをすぐに補うことができる優れた食品ですから、無理のない範囲で適切に食生活に取り入れていってください。
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