結論から申し上げますと健康的に太りたい人にとって菓子パンはおすすめの食材とは言えません。
コンビニエンスストアやスーパーなどで手に入りやすい菓子パン。一言に菓子パンといってもクリームやあんこの挟まっているもの、メロンパンのようなクッキー生地を乗せて焼いたタイプ、ふわふわのケーキのスポンジのようなもの。各メーカー様々なタイプの菓子パンがあります。
大人も子供も大好きな甘いパン。想像しただけでにっこり笑顔になりますね。

ここでは八訂食品成分表に記載のある「菓子パン・あんなし」に則ってお話を進めていこうと思います。
目次
菓子パンで健康的に太れる?太れない?成分で紹介!

「菓子パン(あんなし)」のエネルギー、たんぱく質、糖質、ビタミン、ミネラル、消化吸収力を見ていきます。
エネルギー
菓子パンと言いましても大きさや原材料等によってエネルギー量は大きく変わります。一般的なメロンパン一個あたりの重さは100g程度です。自分の食べる菓子パンの成分表示を確認してみましょう。
ここではあんなし菓子パンの数値を出しているので、おそらくここで提示しているエネルギー量よりも大きい数字が書いてあるものがほとんどではないでしょうか?

菓子パンの主な原材料は小麦粉、砂糖、マーガリンやバターなどの油脂類、卵、牛乳などになります。
たんぱく質
菓子パンの主なたんぱく質は小麦粉に含まれるたんぱく質です。
パンをふわふわに焼き上げるのに重要な役割を果たしているグルテン。グルテンは小麦粉に含まれている2種類のたんぱく質に水を加えて捏ねることで生まれます。

粘性と弾力性を持ち、様々な小麦食品を作るのに欠かせないグルテンですが、消化吸収が遅いという難点があります。
糖質(炭水化物)
小麦由来の炭水化物の他にパン作りの際にイースト発酵を進めるため・甘味をつけるために添加される砂糖に由来します。
脂質
菓子パンに含まれる脂質は主にパン生地を作る過程でふわふわの触感を作るために添加されるバターやマーガリンといった油脂類に由来します。
一般的なコンビニエンスストアやスーパーで売られている菓子パンにはマーガリンやショートニングといった植物性油脂由来のものがバターよりも安価なので使われていることが多いです。
10年ほど前はこのマーガリン類に含まれるトランス脂肪酸による健康被害が話題になりましたが、近年では加工油脂企業の技術改良によってトランス脂肪酸の含有量は格段に低くなりました。

しかし、脂質の消化吸収は糖質・たんぱく質と比較すると遅いです。バタークリームやチョコレート類を使用している菓子パンではここで提示している脂質量をはるかに上回ることも多々あるので注意してください。
ビタミン・ミネラル
菓子パンにはビタミン・ミネラル類は残念ながらほとんど含まれていません。
消化吸収の良さ
たんぱく質グルテンと脂質を多量に含むことの多いため消化吸収の悪い食品です。
菓子パンは種類の多い食品カテゴリです。手軽に美味しく食べることが出来るためついつい手が出てしまいます。

選ぶ際には食品パッケージに記載されている脂質の少ないものを選ぶこと・米粉を使用したものを選ぶことで少しでも消化吸収の良い菓子パンを選ぶことが出来るのではないでしょうか。
健康的に太れるのか否かの結論とその理由
炭水化物(糖質)と脂質の含有量が高く、手軽に食べることができ、柔らかくて甘いものが多いため過剰摂取になりやすい食品です。
一度に大量に食べてしまうことで炭水化物(糖質)量が多いことから短期的に見るとパフォーマンスの低下を招き、長期的にみると生活習慣病の起因になりやすい食品です。
まとめ
コンビニエンスストアやスーパーなどで手軽に買うことができて、軽量で個包装されているものが多いため場所も選ばず持ち運びが出来る。食べる際にも食器を必要とせずに手軽に食べることが出来る。忙しい現代人のライフスタイルにとてもよくマッチした食品です。
しかし、栄養価がとても偏っている食品でもあるのでたまにの楽しみに食べる程度にしておきたい食品です。
健康的に太る為の食品としてはあまり向いてないようですよ!ちなみに「コンビニでカロリーが高く太りやすい食品」については別記事で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
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