オートミールとは、燕麦(エンバク)を潰してフレーク状にしたもので、精白をしていない全粒穀物のため、食物繊維やミネラルが豊富です。一般的に、コーンフレークなどのように、手軽な朝食として、牛乳にひたして電子レンジで柔らかくしたものに、はちみつや果物、ナッツをトッピングして食べます。
しかし、そんな手軽に食べられるオートミールですが、必要なカロリーを十分に摂取して健康的に
太るために有効な食材なのでしょうか?

今回は太りたい人にとって、オートミールが健康的に太れるのかどうか?またオートミールで健康的に太るために必要な対策について、栄養価や消化吸収の観点から詳しく取り上げるので参考にしてみてください。
目次
【結論】オートミールは健康的に太る為に適した食材とは言えない
なぜなら、食物繊維が白米の6倍以上と、豊富なため、消化吸収ができず、長くお腹に留まりま
す。そのため、食べる量が多過ぎると、胃や腸にとっては負担になるのです。
しかしオートミールのバランスの良いビタミン、ミネラル類を日々取り入れる事は、健康的で持続
性のある体重増加につながる体作りに役立つでしょう。
オートミールが太れる食べ物かどうかを成分でチェック!
ル・消化吸収の観点から見ていきましょう。
参考のために、オートミール100gあたりの栄養成分を、下に記載しておきます。
- エネルギー:350kcal
- 炭水化物:69,1g
- タンパク質:13,7g
- 脂質:5,7g
穀物類の中では、タンパク質と脂質が多めです。炭水化物が主な要素ですが、豊富な食物繊維によってGI値が低く、血糖値の上昇が穏やかな食材です。
カロリー
オートミール50gに牛乳、フルーツ、はちみつを加えて食べた場合、カロリーは250〜300kcalほ
ど。

一食あたりに必要なカロリー量としては、決して十分とは言えません。
タンパク質
他の穀物類と比べて、若干多く含まれているものの、1食あたりの必要量としては、カロリーと同
様に、オートミールだけでは不十分と言えます。
ですので、高タンパクな食材との食べ合わせが必要になります。卵、チーズなどにオートミールを混ぜ込んだオムレツや、ツナや鶏肉を使ったサラダにトッピングとして使うのがおすすめです。
脂質
精白米の脂質は100gあたり0.9gですので、オートミールの脂質は精白米の約6倍です。

ただし、オートミールに含まれる脂質は不飽和脂肪酸が多く、血液中のコレステロールを下げる働きや、動脈硬化による血栓を防ぎ、血圧を下げるなどの作用があります。
ビタミン・ミネラル
また、日本人に不足しがちなカルシウム、鉄分といったミネラルも豊富です。

オートミールを上手に日々の食事に取り入れることで、疲れにくく健康的なからだ作りにつながります。
消化吸収の良さ
オートミールのように食物繊維を豊富に含む食品は、消化に時間がかかるので、体質によって
は、下痢や便秘、消化不良を起こしてしまいます。

体調や体質によって、よく噛んで食べる、少量を多めの水分で長時間煮込む、消化を助けるサプリメントを取り入れるといった工夫が必要です。
【健康的に太る為に有効】オートミールを使った簡単レシピ
体質に合わせた消化吸収を助ける対策を取りながら、日々の食事に加えてみてはいかがでしょうか。
タンパク質を補うレシピ
〈オートミールのスクランブルエッグ〉
- 材料を混ぜる
- フライパンを熱し、少量の油(バターでも良い)をひき、1を入れ、軽く混ぜる。程よく半熟になったら出来上がり。食べる前にケチャップをかけて。
〈オートミールのツナサラダ、2人分〉
- ドレッシングにオートミールを加え、柔らかくする。
- ツナ缶のオイルを切り、カット野菜と和える。1をかけていただく。
消化吸収を助けるレシピ
〈オートミールと豆腐の中華粥〉
- 材料を軽く混ぜる。
- 電子レンジ600wで3分加熱する。(お好みでごま油をごく少量かけていただく)
まとめ
太りたいのに太れない人にとって消化吸収の点を除けば、とても健康的な食べ物である事は間違いありません。
しかし、たくさんの量を食べることには向いていない点を考えれば、やはり効率的に太る食材とは言えないでしょう。
コメント